【ヴィクトリアマイル　2017】レース回顧｜アドマイヤリード・デンコウアンジュ・ジュールポレールの次走買い時は？！

遅くなりましたが、ヴィクトリアマイルのレース回顧を行っておきます。
牝馬路線はここで一旦休息に入る馬も多いので、秋に向けての展望と夏競馬に出てくれば、という観点で見ていきます。

1着アドマイヤリード
ルメールは自信があったとのこと。追い切り等から力は出せると思っていましたが、馬群を割って来たところなどから気持ちの面で充実していたと思います。
馬場もステイゴールド産駒ということからあっていたのでしょう。走破タイムも1分31秒台が多いレースで1分33秒9。
時計もかかっていましたし、何よりコース取りが各馬インをしっかり空けて走っていました。
地力強化は間違いありませんが、能力が抜けているとは思えないので混戦の中の有力馬の一頭という位置付けで今後も行くことになりそうです。
エリ女も使ってくると思いますが、馬場次第でいいと思います。

2着デンコウアンジュ
2歳時のアルテミスS以来の東京マイルで2着に激走。東京マイルは今後も押さえないといけないですね。
別角度から見ると馬体重はアルテミスS当時が448kg。今回が444kgと体重的な成長はありません。
460kg台で出走することが多かったので、これまでは太り過ぎだったということも言えそうで、前走福島牝馬S（4着、448kg）とセットで考えると440kg台で買い。
もしかしたら430kg台までダイエットした方が好走するかもしれません。
今回、追い切りは迫力が欠けていると思いましたが、この馬はパワフルさより素軽さを重視した方が良さそうですね。
いずれにしても見事な追込みでした。
賞金加算も出来たので、今後のローテがどうなるか分かりませんが、関屋記念で惨敗してくれて富士Sあたりで案外狙えそうな気がします。

3着ジュールポレール
中団から内を空けて好位追走。ベストポジションはこの馬だったと思います。
惜しむらくは切れる脚がないこと。この馬場を克服したのでこの馬は弱点がないと思います。
ただ、決定的な武器も見当たらないので2着3着に置いて購入するパターンが良さそうですね。

4着スマートレイアー
○指定で勝つまであると考えていました。
スタートは2列目の最内で前半は多少馬場の悪いところを走らされていました。
しかし、それでもこなしてくれると思わせる前走京都記念だっただけに今回はイマイチでしたね。
乗り難しい馬だと思いますので、（芦毛は難しいと個人的に思っています。あの白い馬が代表例ですが）そろそろ武豊騎手ではない馬でG1に挑んでみてはどうでしょうか？
※武豊がダメ、という訳ではなく芦毛は乗り替りで結果を出すことが多いため。

5着ソルヴェイグ
好スタートからハナに立ってマイペースを持続。あの展開の中5着に踏ん張ったのは評価に値します。
スプリントだとペースが上がり過ぎて息が入らない、マイルだと最後キレ負け。
1400mで適鞍があれば、と思います。今から北海道シリーズに参戦だと思いますが、人気になると思うので馬券的な妙味はなし。
秋のスワンSが一番の狙い目でしょうか。

上位陣は力のいる馬場で強さを見せた馬が来たというのが率直なところです。

エリザベス女王杯を見据えると、アドマイヤリード・ジュールポレール、スマートレイアーなどは当然圏内ですが、エリ女を勝てる！とまでは言い切れない混戦模様です。

その他気になったところを。

6着クイーンズリング
3コーナーから4コーナーにかけて馬場の悪いインをショートカット気味に進出。
デムーロとしては勝負に行ったものと思いますが、結果は最後の伸びを欠いて6着。
内容的には悲観する必要はなく、前走の阪神牝馬Sからの立て直しはあったと思います。
次走どこに使うのか見えませんが、引き続き押さえは必要でしょう。
思い切って宝塚記念に使ってくれればダークホースになるような気はします。

7着ミッキークイーン
最後までどこにいるか分からないぐらい、残念な競馬でした。
改めて確認するとスタートからのポジション取りはジュールポレールのすぐ外を取り、馬群のど真ん中。ベストポジションですね。
4コーナーから直線へ立ち上がるところで外に少し斜行しでデンコウアンジュとぶつかりそうになりながら一緒に上がって来たものの、完全にデンコウアンジュの方が脚色は上でした。
結果、直線残り200mでデンコウアンジュ蛯名はミッキークイーンをブロックしに行ってますね。やられたらやり返す騎乗で面白いです。「おとなしくしとけ」とでも言わんばかりでした（笑
映像で見てても、危険な斜行でブロックではなく、余裕を持ったコントロールでコースを塞ぎにいっているので”蛯名さすが”という騎乗でした。
そんな斜行はどうでもよくて、「直線勝負でデンコウアンジュに負けた」という事実だけです。
なかなか勝ち切れない馬ですが最後まで頑張っているので、あとは展開が味方してくれるレースに当たるかどうかだけでしょう。
感覚的には、牝馬特有の今後さっぱりダメ、となることを危惧しています。

11着レッツゴードンキ
好スタートから3列目の外を追走も直線ではすでに息切れ。
追い切りでも記載しましたがスプリンターよりになっています。
小回りコースでごまかしが効く舞台ならマイルでも対応できると思いますが、秋のマイルCSは京都外回りなので厳しい。
狙うなら中山開催のスプリンターズSでしょう。

13着アスカビレン
好スタートから2列目で競馬は想定した通り。この時点で池添よくやったと思いましたが、直線はズルズル後退。
現状の能力はオープン特別クラスで、もうワンパンチ欲しかったですね。
馬場が軽ければもう少し着順は上に行けたと思いますが、いずれにしても馬券圏内は遠かったと思います。
今後に注目してどこかで穴を開けてもらいましょう。

以上、ヴィクトリアマイルの回顧でした。
牝馬路線は大混戦が続きますので、今後も荒れる前提で予想していくのが良さそうです。

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