天皇賞春へ向けて、血統も確認しておきましょう。
古来より、長距離戦の方が血統に関してはいろいろ言われてきました。
有馬記念のリアルシャダイ、などはその典型的な例でしょうか。
天皇賞春も血統的には注意すべきものがあり、
ディープインパクト産駒はまだ未勝利です。
血統をメインに予想しているヒロシレスさんより投稿いただきましたので、
ご参考にしてみてください。
京都は長距離こそスピード配合を狙う
こんにちは。血統担当のヒロシレスです。
今週は天皇賞春で血統から狙える馬を分析します。
まず近4年の好走馬をおさらいしましょう。
2017 良
1着 1番人気 キタサンブラック
父ブラックタイド
母サクラバクシンオー×ボールドルーラー
2着 4番人気 シュヴァルグラン
父ハーツクライ
母マキャベリアン×ヌレイエフ
3着 2番人気 サトノダイヤモンド
父ディープインパクト
母オルペン×ヘイロー
2016 良
1着 2番人気 キタサンブラック
(2017年1着)
2着 13番人気 カレンミロティック
父ハーツクライ
母エーピーインディ×ニジンスキー
3着 3番人気 シュヴァルグラン
(2017年2着)
2015 良
1着 2番人気 ゴールドシップ
父ステイゴールド
母メジロマックイーン×ノーザンダンサー
2着 7番人気 フェイムゲーム
父ハーツクライ
母アレミロード×ファイントップ
3着 10番人気 カレンミロティック
父ハーツクライ
母エーピーインディ×ニジンスキー
2014 良
1着 4番人気 フェノーメノ
父ステイゴールド
母デインヒル×ハイペリオン
2着 3番人気 ウインバリアシオン
父ハーツクライ
母ストームバード×ダマスカス
3着 12番人気 ホッコーブレーヴ
父マーベラスサンデー
母ダンシングブレーヴ×パーソロン
これだけ見るとハーツクライ産駒を狙えば良さそうな気がしますよね。
ハーツクライ産駒の中では母がミスプロ系、ボールドルーラー系、リボー系、ノーザンダンサー系とバラバラです。しかし、シュヴァルグランとウインバリアシオンは人気を背負う実績馬。勝ちきれなかったことを考えると本当の意味で適性が高かったのはカレンミロティック(母ボールドルーラー系)とフェイムゲーム(母リボー系)ということになります。
今回出走予定のハーツクライ産駒は、
シュヴァルグラン
チェスナットコート
サトノクロニクル
ピンポン
カレンミロティック
の5頭です。カレンミロティックは10歳ということでさすがに狙えませんが、この中で唯一ボールドルーラーとリボーを持つのがチェスナットコートです。ただし、5代内には持たず薄められているのでどれだけ効力があるかはわかりません。
ボールドルーラーといえば先日のマイラーズCでもボールドルーラー内包のサングレーザーが勝利しました。リボーもそうですが京都では距離を問わずボールドルーラー系は好走します。
実は天皇賞春もハーツクライ天国ではなくボールドルーラー/リボー天国なのではないかと推測できます。
キタサンブラックが長距離の菊花賞・天皇賞春を勝利したとき母父がサクラバクシンオーだったため「血統予想は終わった」という声が上がりました。
しかし、血統傾向を見ればキタサンブラックが京都を走るのは至極当然のことでした。サクラバクシンオーの祖はボールドルーラーと同じナスルーラ。そして、キタサンブラックは母母にもボールドルーラーを持つ米国型スピード配合。
この米国型スピード配合を持ち天皇賞春で好走したのがカレンミロティックやフェイムゲーム、ホッコーブレーヴや2012年14番人気ビートブラックなのです。
もちろんこれらの父はスタミナのある種牡馬です。フェノーメノなどもそうですがスタミナ型の父に対して母父や母母の底にスピード配合がありました。
つまり、
スタミナ型種牡馬×スピード配合が来る
ということです。
この視点で今回の出走馬を見ると浮上するのが、
ガンコとレインボーラインです。
どちらもスタミナのあるステイゴールドの父系です。
ガンコはダンジグ・リボーを持つフェノーメノに通じる配合。母父がサドラーズウェルズ系のシングスピールで少し評価が落ちますが全体的には京都で好走が期待出来る配合です。
レインボーラインは母父がボールドルーラー内包のフレンチデュピティ。フレンチデュピティ産駒は米国型スピード血統ですが過去にアドマイヤジュピタが天皇賞春を制覇。この時の騎手も岩田康成騎手です。ここは期待してみても良いんじゃないでしょうか。
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