皐月賞出走馬の追い切りを診断していきます。
舞台は中山の芝2000mですので、見るべきポイントを
・鞍上の指示通りに動けているか?(折り合い)
・過去最高のデキにあるか?
この2点を中心に、近走比較を交えて診断していきます。
1番マイスタイル
栗東のCWで併せ、弥生賞の時も同様の最終追切でした。
状態面は順調の一言です。弥生賞を頑張ったのでデキ落ちを心配しましたが、むしろ上昇を伺わせます。
この仕上がりなら典さんはマジメにレースをしてくれるのではないでしょうか?
2番スワーヴリチャード
栗東CWで2頭併せ、鞍上と呼吸が合ってない場面がありました。
共同通信杯以降の休養を、ホントに休んでいたかもしれませんね。
ピリッとしたG1特有の気配を感じないです。
一方でタイムは全体時計を81秒と、この時期の3歳としては優秀なタイム。
地力は間違いなくあります。追い切りは評価を下げたい内容でしたが、無視した方が良さそうです。
3番コマノインパルス
京成杯、弥生賞、今回と3回の最終追切で比較。いずれも美浦のコースで併せ。
京成杯の時が素晴らしく、弥生賞、今回はイマイチの印象です。
弥生賞からの巻き返しの可能性に期待しましたが、これでは厳しいです。
4番カデナ
一週前を坂路で好タイム。最終追切は軽めの調整でした。
この手のタイプは最終追切でもキッチリ時計を出した方が合っているような気がしますが、どうでしょうか。
一週前は完璧と思わせるもので、最終追切はこんなものかな、という印象です。
可もなく不可もなく。
5番レイデオロ
休み明けですがしっかり動けています。
ホープフルSは坂路、今回がコースで最終追切を実施しているので比較は難しのですが、走れる態勢には持ってきています。
可もなく不可もなく。
6番アウトライアーズ
スプリングSからイメージ通りの上昇曲線を描いています。
美浦のコースで3頭併せの内を、しっかり抑えを利かせながらも伸びやかに走っています。
順調の一言です。
7番ペルシアンナイト
アーリントンCに引き続いて栗東のCWでシルバーポジーと合わせ。
デムーロは勝負服のチェックのシャツで追い切りに参戦ですね。
アーリントンC当時と雰囲気は変わらず、いい仕上がりですが、上昇面では?
NHKマイルCに照準を合わせているのかな?と思える9割仕上げに見えます。
8番ファンディーナ
フラワーカップ当時より上昇がハッキリと伺えます。
栗東坂路で2頭併せ、鞍上の指示通りに反応を見せています。
一週前にソコソコの負荷をかけていて、最終では自らグイグイ走っています。
状態は素晴らしいと思います。
9番プラチナヴォイス
スプリングSと同じように栗東CWを単騎で追い切り。
大穴かもしれません。上昇がハンパないです。別馬かというくらい推進力が違います。
押さえます。
10番ダンビュライト
レースでもそうですが追い切りでも反応が悪いんですよね。
それがこの馬の個性だとして中山の舞台だと早め早めに仕掛けていくしかありません。
状態面としてはG1仕様に仕上げてきたという印象で、よい出来だと思います。
11番アルアイン
毎日杯同様栗東CWで併せで、状態面も変わりないです。
いい状態をキープできています。
12番アメリカズカップ
きさらぎ賞の最終追いの相当する内容を一週前追切で実施。
最終追い切りは馬場の影響もあったためタイムは遅いですし、併走馬には遅れています。
しかし、G1への挑戦者の立場としてなら納得の追い切りで、「やるだけやってやろう」感がでています。
松若とともになりふり構わず追いまくればチャンスは出てきそうな追切でした。
13番サトノアレス
朝日杯FS、スプリングS、今回と3レースで比較しましたが、過去最高と言えるデキです。
スプリングSは改めて見ると休み明けって感じの追い切りでしたね。前回私は何を見ていたのだろうか?と反省です。
明らかに上昇を見せているので、軽視は危険でしょう。
余談ですが、併走馬のアヴニールマルシェ、こちらも秀逸です。
ただ、レース登録が現時点でないみたいなので、来週でも使ってくるなら単勝勝負な追切でした。
14番キングスラッシュ
休み明けですし、動きもイマイチな印象です。
次走からでしょう。
15番アダムバローズ
前走比較が動画ではできないのが残念ですが、調子はかなりいいと見ます。
走りが軽い。その割にスピード感がなく、マイペース逃げ脚質なタイプが納得です。
体や首の上下運動が全くなく、機械が走っているようなタイプで馬場が良ければかなり粘れるのではないでしょうか?
16番クリンチャー
栗東坂路を単勝で最終追い。タイムも調整といったところですね。
この馬のフォームがあまり好きではなく、G1では通用しないと見ています。
追い切りの動画でも左右のバランスの悪さを感じますし、実際フラついたりしています。
もう少し大人になってというか、無理せず放牧先でスマートなフォームに矯正してから出直してもらいたいです。
馬に素質は感じます。
17番ウインブライト
前走スプリングSがメイチだと思っていましたが、違いました。
デキは上昇しています。馬体重は調教後が発表されて468kg。
スプリングSが460kgでしたので、同じくらいで出走できると見ます。
前走より上昇あり、を結論とします。
18番トラスト
毎日杯は賞金面から公開調教だと考えています。
レースや毎日杯の追切からどれだけ上昇が見込めるか?がポイントでしたが、あまり感じません。
2歳のころはもう少し躍動感があったんですけど、レースをするたびに大人しくなる印象です。
残念な最終追切でした。
以上18頭を診ていきました。
私基準で、「買いたい」と思わせた馬は、
1位プラチナヴォイス
2位ウインブライト
3位アウトライアーズ
4位サトノアレス
5位アメリカズカップ
スプリングS組は揃って好評価となりました。
プラチナヴォイスの一発に期待したくなる最終追い切りでした。
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